2011年2月9日水曜日

野沢尚の「リミット」を読んだ

もう、1年くらい前の話ですが
野沢尚の「リミット」を読んだ。

ジャンルとしてはミステリーでいいのかな。

連続幼児誘拐事件を担当する婦人警官が、
ある理由により、
自分の息子を誘拐されてしまう。

身代金を要求するなど、
子供はお金になる、と考える犯行一味と
子供はお金などには変えられない、と考える母親。

複雑な事件の背景を通して見えてくるのが
「母性愛」、「母の強さ」というもの。

ちょっと後半は現実離れな展開かなとも思うのだが、
子供に対する母親の愛情は、
現実にはこれほど強いものなのかもしれない。

事件の背景はショッキングだし、
現実にこのようなことがあるのかと思うと
ぞっとするが、
一気に読める小説だと思います。

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