白石一文の「一瞬の光」を読んだ。
最近ミステリー/サスペンス系が多かったので
そういう本と比較すると、ずいぶんと平和な話。
主人公は会社員、年齢は僕と同じくらいかな。
会社員としては優秀で、勤務する会社の中心派閥に属している彼は
エリートコースを歩んでいる。
つきあっている彼女も由緒正しいお嬢様。
そんな彼が、ある女性を助けるところからこの物語は始まる。
ちょっと変わった女性。
この女性の感情の起伏が激しいのには理由がある。
仕事に恋愛。本当に日常すぎるほどの日常。
どこにでもある話。
そう言ってしまえばそれまでなのだが
何かに惹かれて一気に読んでしまいました。
それは、例えばこの本の中の話が、
友人の話だったり
もしかすると自分の話だったり、
それくらいに身近に感じられる話だからなのかもしれない。
あるいは、ここフランスにいながら
この本の中から見えてくる、
日本の日常生活に憧れているのかもしれない。
あるいは、この本の中で書かれている人物のように
もっと自分の気持ちに、素直に生きたいと感じているのかもしれない。
読み終わってからも、ついつい手に取って
ぱらぱらと読み返しています。
途中からだったり、最初からだったり。
万人受けする本ではないかもしれませんが
不思議な魅力を感じる一冊でした。
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