道尾秀介の「ソロモンの犬」を読んだ。
重くはないミステリー小説。
主人公はメッセンジャーのバイトをしている
大学生の秋内静。
彼の大学の他の3人を含めた4人と
ある子供の事故をめぐって人間関係が交差する小説です。
冒頭、ある喫茶店で繰り広げられる4人の会話はどこかぎくしゃくしている。
そしてその理由が明らかにならないまま
舞台は少し前にさかのぼる。
そこでは4名は非常に仲がよい。
いったい彼ら4人の間に何が起きたのか。
それを主人公である秋内静の視点で追う。
設定としては面白いし、
彼らの間の人間関係も面白い。
大学生なので、甘酸っぱい青春のような恋愛もある。
事件の謎が解き明かされていく過程も
なかなか面白いのだが、
いかんせん、肝心の核心の部分が
「えっ、そういうことなの?」
と、思ったのが正直な感じ。
もうすこし何か複雑なものを期待/想像していたので
この点は非常に残念。
直木賞受賞作家っていうから期待してたんだけどな。
Sent from my BlackBerry® wireless device
0 件のコメント:
コメントを投稿